フォード・モーターは21日、新車購入を検討する際に燃費が「非常に重要だ」と考える消費者が全体の42%に上っているとの調査結果を明らかにした。10年前の13.5%から急増した格好だ。
フォード・アメリカズのマーク・フィールズ社長は、消費者がコスト面と環境への影響から、燃費の良い自動車を求めていると指摘し、同社が需要をとらえて燃費効率の高いモデルを提供していると強調した。
市場調査会社マリッツ・リサーチが今年第1四半期(1〜3月)に約20万人を対象に実施した調査によれば、42%が燃費は「非常に重要だ」と回答。新車購入に「最も大きな影響を与える」とする回答が37%に上った。
特に小型車を購入する消費者が燃費を重視する傾向にあり、Bセグメント(コンパクトカー)を購入する理由の1位(21%)となった。01年には4位(14%)だった。また、Cセグメント(ミディアムカー)でも、燃費を主な購入の理由とする割合は01年の7%から19%に上昇し、順位は5位から1位に浮上している。
同調査では、フォードが燃費効率の良い車を提供しているとみる消費者の数が08年後半から11年第1四半期までに58%増加していることも示された。これに伴い、同社の小型車販売も伸びており、5月の「フィエスタ」と「フォーカス」の販売台数は前年同月比で74%増となる2万9423台に達している。
フォードの販売アナリストであるジョージ・パイパス氏は、昨年12月以来、米国の新車市場に占める小型車の割合が19%から24%に増加していると指摘。消費者が燃費効率の高い車を求めていると説明している。
情報源:(株)国際自動車ニュース
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