欧州標準化委員会(CEN)と欧州電気標準化委員会(CENELEC)、米国国家規格協会(ANSI)は6日、ベルギーの首都ブリュッセルで11月28〜29日に行われた円卓会議で、電気自動車(EV)技術の標準化に向けた協力を強化することで合意したことを明らかにした。
今回の会合では以下の4項目に主眼を置いた協議が行われた。
▽EV充電用コネクターの安全性と相互運用、急速充電――異なる充電シナリオに対処する国際標準化機構(ISO)と国際電気標準会議(IEC)による国際標準化のための協力。
▽EVとインフラの統合――EVと送電網のコミュニケーションの標準化と、EVのローミングとスマート充電への対処。
▽ワイヤレス充電――国際レベルで初期に標準化の取り組みを開始することで、将来的に互換性の問題が発生することを回避する。
▽EVインフラと電池の安全性――リチウムイオン電池と充電ステーション(EVSE)の安全性を保証するための標準化の取り組みは進んでいるが、EV用電池の安全な保管と輸送、相互運用の研究が必要。特に、電池交換システム市場では、国際標準に従ったテストの導入が求められる。
CENELECのドーセット会長とANSIのバティア代表兼最高経営責任者(CEO)は、CENとCENELEC、ANSIが2009年に最初の協議を開始して以来、大きな前進が見られたと主張。今後もEV技術の標準化に向けた協力することで一致したとしている。
情報源:国際自動車ニュース
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