米系市場調査会社JDパワー・アジア・パシフィックが29日発表した2013年インド自動車セールス満足度(SSI)調査は、ホンダとマルチ・スズキの2社がブランド別の総合満足度ランキングで1位となった。総合的なセールス満足度の業界平均スコアは1000点満点中の814点で、前年調査を21ポイント上回った。
同調査は、新車を購入した際の販売店の対応に関する顧客満足度を総合的に分析するもので、今回が14年目。12年9月〜13年4月に新車を購入した8434人から回答を得た。量産車71モデル以上が対象。調査は今年3〜7月に行われた。
インドのSSI調査は今回から初めて量産車と高級車の2部門に分けて行われた。高級車部門の調査結果は9月中旬に発表される予定だ。
総合的なセールス満足度に影響を与えるのは7つの要素で、重要なものから▽納車手続き▽納車時期▽セールス担当者▽販売の開始▽店舗施設▽書類作成▽契約――となっている。
総合満足度のスコアは、すべての要素で前年を上回り、特に「セールス担当者」「書類作成」「納車時期」の改善度が大きかった。
■納車待ち期間が短縮 回答者の96%は、自分だけに集中してセールス担当者が十分な会話の時間を設けたとしている。担当者がテストドライブのなかで自動車の特長をデモンストレーションしたと回答した割合は、前年の54%から61%に上昇した。また、納車までの期間は、12年の平均12日間から10日間に大きく短縮された。
JDパワー・アジア・パシフィックのシンガポール事務所のアロラ取締役は、販売までの過程で、担当者が顧客を効果的に引きつける能力が増していることが、ここ数年の満足度の大幅な改善につながっていると指摘。需要減退に伴い、ショールームの訪問者が減少するなか、各ディーラーが販売過程を重要視していると述べた。
ディーラーでの購入体験に満足し、満足度が920点以上に達した顧客の91%は友人や家族に自分と同じブランドの購入を推奨すると回答。一方で、満足度が784点以下の場合、友人や家族に推奨するとの回答は50%にとどまっている。
量産車13ブランドの満足度は、ホンダとスズキ子会社マルチ・スズキが849点でトップタイ。現代自動車とマヒンドラ&マヒンドラ、トヨタ自動車の3社が841点で並んでいる。
情報源:(株)国際自動車ニュース
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