三菱レイヨンは23日、自動車用の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製部品メーカー、Action Composites Internationalの株式の35%を取得したと発表した。自動車用途の炭素繊維・複合材料事業の強化拡大を図る。
同社によれば、自動車の軽量化素材としてCFRPを採用する動きが加速するなか、高級スポーツ車を中心にCFRP製部品の需要が急増しているため、量産供給体制の構築が急務となっているという。
三菱レイヨンは、グループ会社チャレンヂがハイサイクル成形技術であるPCM(プリプレグ・コンプレッション・モールディング)工法を導入し、日産「GT―R」2014年モデルのトランクリッドをはじめとする自動車向け部材の量産供給を開始している。
今回、資本参加したAction Composites Internationalは広東省東莞市で2012年2月に設立。自動車メーカーへの提案力と中国の製造拠点を活用した供給能力を併せ持つ、自動車用CFRP製部品の数少ない専業サプライヤーという。欧州の高級量産車を中心に採用拡大を図っており、従来工法に加えてPCM工法によるCFRP製部品の製造販売を開始している。
情報源:(株)国際自動車ニュース
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