東洋紡はこのほど、自動車用エアバッグ事業で2017〜20年度に総額100億円の投資を行い、拠点の整備と生産能力の増強などを図っていくと発表した。第一段階として、タイの既存織布工場からエアバッグ用基布の織布工場を分離、自社化したうえで、生産能力を倍増。今後の需要拡大を見越し、顧客からの要求に迅速に対応する。
タイの首都バンコク近郊のサムットプラカン県に1月、新会社のTOYOBO SAHA SAFETY WEAVEを設立する。出資比率は東洋紡が75%、SAHAグループが25%。
同社は今後、タイへの投資を手始めに、アジア(日本、タイ、中国)と北米でのエアバッグ用ナイロン原糸と基布の供給体制を強固なものとする。また、2014年にタイのインドラマと共同で買収したドイツの原糸メーカーであるPHPの協力の下、欧州での拠点の整備も検討する。
情報源:国際自動車ニュース