(社)日本自動車部品工業会では、毎年、チャイルドシートの国内出荷台数の調査を実施し、公表している。本年の調査は、会員企業のチャイルドシートメーカー(一部輸入品を含む)9社を対象に実施し、平成20年(2008年)1月から12月までのメーカー出荷台数をカテゴリー別に集計した。
1.総出荷量 総出荷量は、約142.2万台で、前年比で見ると、およそ117%と微増状態である。昨年は5年ぶりに出荷量が増加に転じ、2年連続での増加となった。2年連続の増加要因として、以下のようなことが考えられる。 (1)平成20年6月より後席シートベルト着用が義務化されたことに伴う波及効果。(特に学童用に顕著。) (2)着用法制化(平成12年4月施行)前後に大量に出回っていたチャイルドシートの買い換え時期により、新品の購入に繋がった。 (3)チャイルドシートの価格帯が低廉化し、新品を購入しやすい環境となった。 (4)平成18年10月にECE R.44基準が国内導入され、ECE認証製品が市場に出回り始めた。
2.カテゴリー別出荷量 「乳児用」が約2.2万台(前年比94%)、「幼児・学童兼用タイプ」が約14.7万台(同97%)が微減したのに対し、「乳児・幼児兼用」が約57.7万台(同109%)、「幼児用」約3.5万台(同126%)に増加、また「学童用」が約64万台(同133%)と大幅に増加した。
3.型式指定品、ECE基準認証取得品及び輸入品別出荷量 ECE R.44基準を国内基準に採用した平成18年からの、従来基準による型式指定取得品、ECE基準取得品及び輸入品出荷量については、ECE基準を採用した翌平成19年にはECE認証取得品の割合は、約11万台と全体の1割だったものが、平成20年は28.5万台と、全体の2割を占め、大幅増となった。(資料1−2参照)
4.型式数 総型式数は74型式で、特に国内メーカーのECE認証取得品の型式数が18型式と増えつつある。
情報源:(社)日本自動車部品工業会プレスリリース
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